お客様の鑑定で出てくると、お客様からギョッとされてしまいがちなカード、
ソードの3のカード。
見るからに痛々しそうなカードですが、実は優しいカードでもあるのです。
3本の剣に貫かれたハート
ソードの3のカードが出た時は、その位置にもよりますが、拒絶や孤独、癒されていない悲しみや喪失感があることを示しています。
また、根本的にその悲しみや傷の根っこから分析して解決しないと、表面的な鑑定で終始してしまったり、繰り返し同じ悲しみや苦痛を味わうことにもなりかねません。
このカードは刺さっている剣があることを知り、そして、抜き去るようにと示唆してくれてもいるのです。
3本の剣を抜くために
他の記事でソード3のカードが伝えたいことをまとめていますので、
こちらも参考にしていただきたいのですが、
悲しみや喪失感を分析して理解し、そしてゆっくりと休むことが必要です。
そして、剣が抜け落ちた後に何が残ったかを見つめてほしいのです。
ここで少し、私自身の実体験を交えながら解説させていただきましょう。
3本の件が抜けた後に残ったもの
人が心に大きな傷を負う理由はさまざまなものがあります。
失恋、愛を失うこと
挫折、頑張ったことへの不理解
孤独
暴力、いじめ
そして、死です。
私にはかつて世界中の誰よりも信頼でき、尊敬し、無償の愛を与えてくれる大事な存在がありました。
それは、祖母でした。
祖母は私が13歳になったばかりの時に亡くなりましたが、その悲しみを受け止めることができずに、涙が枯れるまで泣くとはこのことかというほど、毎日毎日泣いて過ごしていました。
1年以上もそんは日が続いていたのですが、泣いている姿を人に見られまいとしていたので、知っていたのは同じ部屋で寝ていた妹だけでした。(さぞかし迷惑だったことでしょう)
泣いて眠る日が少しずつ減ってはきても、何とそれから6年以上も私は祖母の死を悲しみ続け、心の平穏を取り戻すことができなくなっていたのでした。まさにソード3の状態がずっと続いていたわけですね。
そして、長い年月を経て、やっとのことで『新しいなにものか』を見つけることで真の回復に向かっていったのです。悲しみの剣を抜き、後悔の剣を抜き、絶望の剣を抜き、私の心からは鋭く痛々しい剣は消えていきました。
そして、残ったのは、一つのハートでした。
つまり、一つの愛だったのです。
自分のハート(愛)の力を取り戻そう
ソード3のカードは優しいカードなのです。
愛の力を取り戻すために、悲しみの思考から開放されることで、本来の愛を感じる心を取り戻してほしいと教えてくれているのですね。
生きていると悲しいことや辛いことは避けて通れないものです。
そこには学びや気づきがセットでありますが、余りにもショックが大きいと痛みや苦しみだけに全身が囚われてしまいます。
ソード3のカードが出てきた時は、人が持つ本来のハートの力(愛)を取り戻していきましょう。