秩父鉄道の野上駅に降り立ち、さて、向かいますのは、宝登山です。友人からのお誘いで登山初心者の私にも登りやすい山を選んでいただきました。
今回は野上駅から宝登山へ向かうルートで山頂を目指すことになり、山頂にある奥宮まで一気に登っていきます。
野上駅から宝登山へ
車窓から長閑な風景が広がっているのを眺めていましたが、野上駅を降りて登山口を目指して歩いていると、自分が見ていた長閑な風景の一部になっているんだな〜とほのぼのした気持ちになります。

幼い頃に田舎で見ていた風景を思い出します。

ピンク色に惹かれて近寄ってみると、コスモスが咲いていました。

秋らしい可憐な姿に癒されます。私はコスモスの花がとても好きなので、見つけると毎回近寄って香りを嗅いだりちょっと花びらを撫でたりと足を止めてしまいます。

民家の並ぶ地域を抜けて、いよいよ宝登山頂上を目指して登山口の方へ入っていきます。野生動物注意の看板が立っており、緊張が走ります。熊や猪はもちろんですが、遭遇率から考えるとスズメバチが一番恐ろしいです。
登山口目指して山道を進む

最初はなだらかな山道で、これなら大丈夫そうだな〜と思っていましたが

徐々に険しくなっていく山道。見た目以上に木の根の段差があるので、しっかりと足を上げて歩かなければならず、一歩一歩油断せずに登っていきます。

途中でカサを広げた大きなキノコに遭遇。たぶん毒キノコですね。

道案内の看板がありました。管理が行き届いている環境であれば心配ないとのことですが、案内板の向きに頼らずに手持ちの地図でも方向を確かめながら進みます。
お気づきの方もいるかと思いますが、今歩いている道は【まだ宝登山の登山道ではない】んですね。てっきりすでに山の中に入っていると思い込んでいたのですが、看板に宝登山の方向が示しているように、この先に向かうと宝登山の登山口に到着するという道案内なのです。

山の中に咲いている花はパッと目を引きます。秋に入って枯れ葉や枯れ枝が目立つ景色の中で、オレンジ味の入った優しい赤い色のツツジの花が美しいです。街中ではお目にかからない色なのですが、とても好きな色でした。

またもやキノコ発見!キノコがあると毎回「キノコだ!」と叫ぶのですが、山慣れしている友人はいつも見ているからか静かな反応です。私ばかり子供のようにキャッキャしていました。(うるさかったろうなー)

はい!ここにもキノコ発見!

キノコばかりではなく、アザミの花も咲いていました。
山の植物って品があって本当に大好きです。

どんどん歩き進めていくと、『毒キノコに注意』の看板が立っていました。この赤い色がいかにも毒キノコといった感じですが、この看板を見て私は「毒キノコ見てみたい!」と期待に胸を膨らませてしまいました。見たことがないものは見てみたいものです。絶対に手に取ったりはしませんが。
そんな私の願いが叶って、途中で看板にあった毒キノコを発見しました!それが、こちら。

虫か何かに食べられてはいますが、この毒々しい赤い色は間違いありません。これは本能で毒だと感じる見た目ですね。

さらにもう少し進んだところで、別の個体も見つけました。こちらはカサ部分が軸から取れかかっていますが、間違いなく毒キノコです。大きさは全長4〜5cm程度といったところでしたが、黒っぽい土の上に赤い色があるのですぐに目に止まりました。
だんだんと深まってくる霧の中へ

道は比較的平坦でどんどん進んでいけるのですが、まったく人が通らないんですね。歩いているのは自分たちだけ。しかも、登るにつれて霧が濃くなってきたため、どうにもちょっと恐ろしげな雰囲気になってきました。

山の奥の方から霧が流れてくる感じです。

これ、一人で登っていたらさぞかし心細かっただろうなと思います。
本当に人が一人も通らないんです。
この辺りではすでに登山口を過ぎて、登山道に入っています。

ざく、ざく、ざく、ざく、ざく。
自分たちの足音と時折聞こえてくる鳥の声のみ。

山道の奥の方が見えません。

少し足を止めて上を見上げると、まっすぐに伸びた杉林が霧に煙って幽玄な雰囲気です。山の中に吸い込まれそうです。
相変わらず、前からも後ろからも人が来ることがなく、霧の登山道を自分たちが独占するようなかたちで進んできましたが、いよいよ唯一の難所に差し掛かりました。

写真では、ちょっとわかりにくいですが、このゴールが見えない階段が相当な長さと急勾配で、ここを超えると山頂と寶登山神社の奥宮に到着というわけです。この階段、約200段あるとか。
階段の手前で装備を改めて確認し、少し息を整えているところに、やっと後ろから団体の登山グループがやってきました。
若者くんうわ、この階段きつそう…



え、ちょっと、これ登るの?私サンダルなんだけど!



試されてるわ〜



さ、サンダルで足元大丈夫かな。頑張れ若者たち!
お散歩気分で来たんでしょう。不安な足元を気にしながら何とか登っていく20代グループを先に通し、私たちはゆっくりと終わりの見えない階段を登り始めました。













