山のものは神のもの

今回も祖母のお話になりますので、こちらの記事を未読の方はご参照ください。

目次

自然豊かな里山の味

春休み、ゴールデンウィーク、夏休み、冬休み。連休に田舎の祖父母の家に泊まり行くのが何よりの楽しみでした。

両親ともにその田舎の出身であり、両方の生家が徒歩圏内であったこともあったことから、私はこの田舎町の家の方が自分の本当の家のように思えていました。

自然豊かな里山で、春には祖母がどこからか摘んできた蕨を料理していましたし、山道を遊び歩いているとよく虎杖(いたどり)を発見しました。生のままでも齧れるため、ぽきりと折りとってはガジガジと齧って食べていました。苦味があって子どもにとってさほど美味しいものではないはずですが、山の中で食べられるものを見つけて食べる、その行為が楽しくてなりませんでした。

他にもユスラウメやグミ、椎の実など、季節によって山の中で見つけては食べていたものです。今の子どもはスーパーなどきちんと洗ってバックされて販売されている商品しか食べられない(受け付けない)ようで、ちょっと信じらない方もいらっしゃるかもしれませんが、それだけ自由に遊んでいました。

ご馳走の野いちご

やがて、「あそこの山ではこの季節にグミが実る」「そろそろあの山道に虎杖が生える」「一番たくさん椎の実が落ちるのはあのエリアだ」といったように、食べられる植物がいつ頃どこで採れるのか脳内マップができていました。

中でも、もっとも楽しみにしていたのは、薮の中でルビーのように光り輝く 野イチゴ でした。

イラストはイメージです

「野イチゴ」と呼んでいましたが、その正体は「ナワシロイチゴ」です。酸味が強く甘味はわずかですが、艶々とした瑞々しい粒がとても美しく、これを見つけた時は大喜びで薮の中に分け入っては収穫していました。

山のものを採る時は

この野イチゴが実るのは梅雨時期のようですが、時期をずらして真夏の季節にもちらほら見つけることができ、意外にも冬に雪がうっすら積もった薮の中から見つけることもありました。

祖母と一緒に山道を散歩している時など、その赤い粒を目ざとく見つけては駆け寄って山肌を駆け上がっていったものでした。

みくら(幼少期)

いちご、みーっけ!
3つもあったー!

おばあちゃん

みくらよ、山のものを採る時は、山の神様にちゃんと「いただきます」と断ってからもらいなさい。

みくら(幼少期)

山に?

おばあちゃん

そうよ、山のものは山のもの。山の神様からいただくんだから、ちゃんとお許しをいただかないと。

みくら(幼少期)

わかった!これからは、山の神様に許してもらってから採らせてもらうようにする!お礼もちゃんと言うー!

例によって、無類のおばあちゃんっ子である私は、祖母に教えられたことは世の中の絶対と信じていたので、この時から山で何かを採集する時は「山の神様、少しお裾分け頂戴いたします」と一声かけて手を合わせるようになりました。

イチゴの群生を見つけることもありましたが、そんな時も全部採ってしまわないで必ず少し残すようになったのでした。


もう何十年も前の里山のことですから、現在の感覚とは違っていたことは確かです。

子どもがちょいっと摘んでいる程度でしたし、田舎のこと、目くじらを立てて取り締まるなんてことは考えられない大らかな時代でしたね。

里山の植物であっても、人が丹精込めて育てた農作物であっても、自然や天候そのもの、八百万の神様の存在に感謝を捧げて生きていきたいものだなあと思います。

タロット占い動画配信中

YouTube占いチャンネル mikura tarot
YouTube占いチャンネル mikura tarot

この記事を書いた人

- 八百万の神々に学び、タロットの叡智で道をひらく -

日本神道の心と龍神様の御加護に導かれ、タロットカードを主軸にルノルマンカードや各種オラクルカードを介して、高次元領域からの言霊をお伝えします。
YouTubeチャンネル『mikura tarot』にて無料占い動画配信中
https://www.youtube.com/@mikuratarot7422

目次