オパールには苦手意識がありました。
なぜ苦手意識を持っていたかというと、扱いの難しさと丸く整えられたカボションカットに若干古臭さを感じることが多かったからなんですね。
オパールは水分の含有量が高く柔らかい石で、割れやすく、乾燥や熱にも弱いため、なかなか簡単には手が出せない石だなあと思っていました。
ちょうどいい荒さが残るオパールの原石
そんな私に出会ってくれたのが、こちらのエチオピアオパールの原石です。

小さいです。1.5cmくらいでしょうか、2cmないくらいのごく小さな原石の欠片。欠片といっていいラフさです。

遊色効果も美しく、オパールらしさがありながら、この小粒なクラッシュ感がとても愛らしく目に止まりました。
販売店の方に伺うと、ウェロー産とのことで、産地について調べてみました。
ウェロー地方は、エチオピア北中部にある州で中央高地の北寄りに位置しています。この地方で産出されるオパールで、透明感のある母岩に遊色効果が美しいのが特徴です。登場の歴史は浅く、2008年頃から市場に出回り始めたとのことです。

空に空かしてみると向こう側は綺麗に見えるほどの透明度です。ただ、含水率が高いため、なんらかの含浸処理をしていないと白濁したり割れやすいのだそうです。繊細なオパールの定めといったところでしょうか。
以前、オパール専門の卸売販売業者さんにお話を伺ったところ、オパールはエチオピアなどの暑くて乾燥した地域から産出される鉱物なので、湿度が高い日本の気候とは相性があまり良くないのだそうです。
含浸処理をしないままで透明度を保っておきたい場合は、乾燥剤入りの密封容器に入れておくと、比較的透明なままで鑑賞できるそうです。
でも、なんだか、こんな話を聞いてしまうと、もと居た国で自然なかたちで愛られるのが石にとっては幸せかもな〜、なんて思ってしまいましたとさ。


