青い空、白い大きな雲、枝を伸ばし緑の葉を茂らせた木々、うだるような暑さ、夏休みの子供たち。
この季節になると何か夏らしい思い出を作りたくなってくるものでして。
未來楽綺麗な水がたくさん流れている場所へ行きたい…
と、無性に綺麗な水を浴びたくなりまして、情報収集していたところ東京都で唯一日本の滝百選に選ばれている滝があるとのことがわかり、さっそくでかけることにしました。
払沢の滝への行き方
最初にこの滝の名前を見た時になんと読むのか分からず読めなかったのですが、払沢の滝(ほっさわのたき)と読みます。場所は東京都の檜原村(ひのはらむら)。JR武蔵五日市線の武蔵五日市駅からバスで約25分の【払沢の滝入口】で下車し、さらに徒歩で15分ほど歩いたところにあるとのことで、初めていく場所に緊張しつつ向かいました。
どうやらこの滝には昔から『大蛇が棲んでいる』とか『山の主が棲んでいる』という伝説があるそうで、きっとそんな伝説が残るぐらいだから相当なものだろうと期待を膨らませていました。
今回は一人ではなく友人のTさんをお誘いして一緒に向かうことにしました。最寄駅までも結構距離があったのですが、そこからさらにバスで向かうので少し遠く感じましたが、到着すると空気の綺麗さと緑の多さに早くもテンション爆上がりしてしまいました。


真夏の緑が眩しいです。滝に行き着く前にも綺麗な水が勢いよく流れていて、ひんやりと周りの空気を冷やしてくれています。


階段上になった水路を流れてくる水も透明度が高く、思わず「水遊びしたいー!」と叫んでいました。
途中も楽しい滝までの道


滝に向かって歩いていると、案内板がありました。払沢の滝まで徒歩15分とあります。


現在地を確認しておきます。近くに役場や郵便局もあるんですね。トイレの場所が記載されているのは、ありがたいです。そして、トイレの前には今まで見たことがない看板が掛かっていました。


この先、トイレはありません。ココでスッキリしてから滝へお出かけを(^^)


ゆっくり滝を楽しんでほしいという配慮に感謝いたします。面白いですねえ。


季節外れ?というか、この辺りでは普通なのかもしれませんが、今の時期に紫陽花が咲いていました。


これは何の実なんでしょうか?4つ実が固まっていてツヤツヤと綺麗に光っていました。(追記:後で調べたらシロヤマブキの実でした)


どんどん滝に歩いて向かって歩いていったところ、素敵な風景が続いていました。まるでジブリの世界です!



わー!すごいー!絵になるー!



ここいいねー!ほら、地面が柔らかいよ!歩きやすいねー!


おお!滝があったー!と思わず歓声をあげましたが、ここはメインの払沢の滝ではなく…


忠助淵(ちゅうすけぶち)と名前がついていました。忠助という名前が気になりますね。何か云われがあるんだろうな〜と思いながら進みます。
この忠助淵近辺に河原に降りられる場所があったので、少し寄り道してみました。もうこの時点で水の冷たさと透明度に感激しきりです!思わず水辺で深呼吸してしまう清らかさです。ハンカチを濡らして涼を取りながらまた歩きます。


目の前に落ちる払沢の滝に大感激!
そうして歩みを進めていったところ、だんだんと水音が大きくなってきて…ついに目の前に見えてきました。これが払沢の滝です!いや、すごい感激です!大迫力の水量です!


滝の向かって左側には階段状に石が整えられてあり、滝壺の目の前まで行くことができます。ただし、階段は水に濡れていてとても滑りやすく足場も良くはないので慎重に進まないと転んでしまいそうです。(登山靴推奨です)


どどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどど!!!!!!!!



!!



だいじょうぶー?足元気をつけてー!



すごいーーー!みずしぶきがーーーー!!音がーーー!こわっ!こわっ!ぎゃーーーーーーっ!!わーーーーーー!!!



引き返すーーー?だいじょうぶーーー?



大丈夫ー!というか!というか!ありがとうーーー!超感動!!すごいねー!うわーーーー!信じられないーーー!すごいーーーー!!
目の前に落ちてくる滝の水量と轟音の迫力にすっかり度肝を抜かれてしまい、ただただ感激して叫んでおりました。実はこんなに近くで滝を見るのが初めてだったので、水の勢いに飲まれそうになりながらも見入ってしまっていました。


透明度もさることながら、この流れの勢い。引き込まれてしまいそうです。


滝から轟々と落ちる水が勢いよく川下へ流れていく様は圧巻です。見ているだけで全身が洗われていくような清々しさ。目も心も奪われてしまい、しばらくただただその流れを見つめ続けていました。
Tさんが淹れてくれた河原のコーヒー
初めての滝体験に感動して、心身ともに堪能させていただき、また来た道を戻ってバス停近くの河原に向かうことにしました。こちらは途中にあったこじんまりした郵便局で、中では雑貨も少し販売していました。地元の手作り品や工芸品のようなものもありました。


外観がレトロで可愛らしい郵便局。郵便マークが似合っています。


飲食店の多くは営業していませんでしたが、途中で一軒だけ部分営業している店舗があり、手作りシャーベットをいただきました。これがまたとても美味しくて「お金出すから倍の量食べたいね!」と一瞬で平らげてしまいました。お代わりしたいところでしたが、この後お豆腐屋さんに寄る予定だったので、後ろ髪を惹かれつつもさらに元来た道を降っていきます。
写真を撮影しそびれしまいましたが、払沢の滝入口バス停のすぐ近くにお豆腐屋さんがあります。「ちとせ屋」さんという名前で卯の花ドーナツが有名とのことで揚げたてのドーナツを一つづつ買って、道を挟んで反対側の河原に降りていき、そこで一休みすることにしました。



いや〜!滝すごかったねー!来て良かったよー!最高!!



ほんとだね!ドーナツも美味しそうだね、コーヒー淹れるからちょっと待っててね。



えっ?コーヒー?
食いしん坊の私は早々にドーナツをひと齧りしていたのですが、手を止めました。なんとTさん、二人分のマグカップと二人分の熱湯が入ったサーモボトルとコーヒーのドリップパックをリュックから取り出してきました。


すでにひと齧りしていたドーナツを一旦置きます。


手際よくマグカップを並べるとドリップパックを装着。サーモボトルからお湯を注いでコーヒーを用意してくれました。



はいどうぞ!コンビニのコーヒーだから大したことないかもだけど、やっぱり淹れたてが美味しいと思ってね。お湯ちょっと冷めちゃったね。コンロがあると熱々淹れられるんだけど、今回はまあ簡単に、ね。



ぽかーん。。
外で淹れたてのコーヒー飲めるなんて思ってなかった…。こんなに用意してくれたの?荷物重かったと思うのに!ありがとう!!
揚げたてさっくりのドーナツに淹れたての温かいコーヒーが最高に美味しく、ひたすら「わ、美味しい。うわ、しみるー!美味しいわ〜!」と延々感嘆しながらいただきました。


自然の中にいるTさん。絵になります。
河原は風がよく吹いて涼しく、目の前に流れる清流を眺めながら、澄んだ空気の中で飲むコーヒーは最高のご馳走でした。
実は、お湯を注ぐ時に片方のドリップパックがずれてカップの中に落ちてしまい、コーヒー粉がカップの中に入ってしまったのですが、Tさんは「あ、こっち粉入っちゃったから、そっちね」と反対側のカップを私に勧めてくれました。やけに荷物が多いなと思っていたのですが、まさか二人分のコーヒーの準備をして持ってきているとは思いもよらず、とても驚いたと同時に、一緒に過ごす時間をとても大事にしてくれたことに、ただただ嬉しい気持ちでした。


いつまでも静かに過ごしていたい場所ではありましたが、何せ遠くから移動してきていることと、公共交通機関を利用して来ていたのでバスの時刻表に恐れ慄きながら帰路につくことにしました。
初めての滝体験と初めての河原コーヒー体験。私にとって、大事な大事な思い出の日となりました。
後日談:河原コーヒー



後にも先にも、あんなに美味しいコーヒーはなかったよ。あの時は本当にありがとう。粉が入らなかった、うまく淹れられた方のコーヒーを私に渡してくれたでしょ?



そんなことあったっけ?滝、懐かしいなあ〜!楽しかったねー!



覚えていないことがすごいよ。ありがとう!一生の思い出だよ!
そりゃそうですよね。自然な心遣いだからこそ、強いて記憶に残っていないんでしょう。そこに彼女の本当の心遣いを感じられた後日談でした。











